なぜ日本人には英語の習得が難しいと言われているのか

日本人がバイリンガルになりたいと、ある程度の年齢を重ねてから英語を学んでも難しいと言われています。これにはいくつかの理由が存在しています。

中高合わせて6年間もみっちり学び、受験科目としても取り入れられている英語ですが、どうして日本人には習得が難しいのか。その驚きの理由とは?

英語と日本語は全く違う言語という事実

これを言ってしまうと、がっかりしてしまうかもしれませんが、英語と日本語とは全く違う言語だということが、なかなか習得が難しいとされる理由の一つ。

日本語と韓国語の場合、文法や語順といったものもほとんど一緒なので覚えやすいとされているのですが、英語は日本語のそれとは全く違っています。

文法もそうですし、語順や単語、更に文字、発音まですべてにおいて相違があるのです。ゲルマン系言語に分類される英語は、ドイツ語やオランダ語に近いため、これらの国々の方達の方が習得しやすいのは当然なのです。

母国語が英語に近いことから、小さな頃から英語を英語のまま意識することなく使える「英語脳」が確立されていないことも、日本人が不利とされている理由になります。

周波数帯が違っているため耳が慣れない

次の理由がそれぞれの言語が主に使っている周波数帯の違いがあるためと言われています。日本語が主に使う周波数帯は150~1,500Hzになりますが、英語は2,000から12,000Hzが主に使われます。

英語で主に使われている高周波は日本人の耳には雑音としか認識できず、ヒアリングに問題がでてくる。これを幼い頃から聞いていれば英語耳と呼ばれる持つことができ、問題ないのですが一般的な日本人はこの英語耳を持っていないのです。

このため幼少期の内に英語がある環境にあり、英語耳になっていないとこの耳を持てていないというハンディキャップを持ったまま英語を習得する必要が出てきてしまいます。

生きていくために必要といった重要度がない

最後に挙げる理由が生きていくためには英語の習得が必須というくらいの重要度が日本人にとってないという環境になります。

諸外国では英語を習得できないことには仕事にすら就けないといった環境に立たされていることが多く、英語の習得=生きていくために必要なものという認識があり、ハングリー精神が違っているのです。

日本では日本語だけ話せれば仕事にも就けますし、買い物も生活も難なく行っていくことができ、必要性に迫られないため習得に対しての需要度が高くないということが、英語後進国になっている要因と言われているのです。