バイリンガルにさせるために幼児期に英語を学ばせることは有効か
先進国の中でも日本人の英語力は低いと評価されていますね。現状としては各国のTOEICの平均スコアでは、500点台前半となっており、ランキングは40位になっています。
つまり義務教育課程や高校などの英語教育では、通用しないと証明されているようなものです。そこで注目されているのが幼児課程での英語教育。
早期英語教育のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
臨界期前に慣れることで優れた耳が手に入る
言語の習得には臨界期というものがあります。臨界期というのは、生まれた後に神経回路の機能が高まる時期であり、ここでの経験は特に母国語の習得には非常に大事とされています。
この時期を越えてしまった後に行う一般的な学習の習得とは、違ったものだということが脳科学的に証明されています。
特に「聞き分け」に大きな差が出てくるとされていて、幼児期の英語教育は非常に効果があるわけです。生後6ヶ月の赤ちゃんの時点で外国語の音を学習する能力がありますから、このタイミングで英語を聞かせて、英語耳を持たせられるというメリットは大きいのです。
そもそも全く異なる言語だからハンデがある
前述の臨界期を越えてしまったら、英語の習得は年齢を重ねるごとにどんどん難しくなります。
ドイツ語やフランス語など英語と似た母国語を使っている外国人が英語を日常生活に困らないレベルになるためには、480時間の学習程度で済むというデータがあります。
しかし英語とは全く異なった言語にカテゴライズされる日本語や中国語圏の場合、6倍にもなる2,400時間の学習時間が必要になるとされているのです。
このため幼児期に英語がある生活をして、英語耳と英語脳を手に入れることができれば、習得するまでの時間が短くて済みますから、メリットは大きいと言えます。
大人のマネをすることで急成長できる時期
他にも幼児期に英語を学ぶメリットとしては、大人のマネをするという子供の習性を利用した学び方ができるということです。
この真似をするという学び方は「イマージョン教育」と呼ばれており、子供にとって非常に有効な学び方だと言われています。大人では信じられないほどに急速なスピードで物事を習得できる教育方法であり注目されているのです。
幼児期に英語を学ぶことは、黒板の前で単語などの読み書きを覚える義務教育課程の型にはめられた退屈な学習方法より、このイマージョン教育で急速に成長できるのは大きなメリットなのです。