バイリンガルになるためには年齢が何よりも重要なのか
よく外国語を修得するためには、幼い頃から外国語が当たり前の環境に身を置く必要があるなんて意見がありますよね。特にバイリンガルになりたいと思った場合には、強い説です。
成人してからネイティブレベルになっても認められないのか。年齢によって定義などが制限されているのかを解明してみましょう。
二ヶ国語をマスターできると認められる?
バイを始め、トライ、マルチと多言語話者を表現する時に使うマルチリンガルですが、二種類以上の言語能力を持っている人に対して使われていますね。
二ヶ国語をマスターすれば認められるという認識は、ほとんどの方が把握しているでしょうが、このマスターの定義に関しては非常に曖昧であるというのが現状です。
肝心な語学力ですが、発音はもちろん、文法と表現がネイティブのそれと同じレベルでないと認められないなんてケースもあれば、生活に支障のないレベルであればマスターとされるのか。
ネイティブスピーカー達と堂々と渡りあい、議論などを展開させられるレベルなのか。母語習得期間において複数の言語と触れていなければダメという考え方すら存在します。
このように多言語話者として認められるための定義というのは諸説あり、それぞれに違っているため、非常に曖昧と言わざるを得ません。そこで挙がっているのが、年齢に関する定義というわけです。
諸説あるが8歳前後まで会話力を持っているかどうか
二ヶ国語をネイティブに操れるかどうかが条件だと思っている方もいらっしゃいますが、実は年齢制限があるという説も存在しています。
なぜかというと、前述した母語習得期間に多言語と触れていることが条件という説があること。その他にもネイティブな発音は、幼い頃に外国語に触れていないと修得が難しいと言われていること。
年齢が上がれば上がるほど、母国語特有の声帯の使い方や口の中の使い方を変えることが難しくなってしまうため、全く違う使い方をする外国語の自然な発音をするのはハードルが高くなる。
母語としての習得は満8歳まででないと難しいという「限界期仮説」というものがあるため、少なくても多言語話者と認められるレベルの会話力を身に着けるためには、若ければ若いほどに良いという説が日本ではスタンダードになっているのです。
ただし、限界期仮説の年齢も8歳というところもあれば、7歳や5歳という説。いやいや10歳までは大丈夫という説もあり、こちらの定義も非常に曖昧な状況になっています。
会話力に重点を置いている意見が多い
多言語話者の定義は人それぞれであり、沢山あるというのが現状ですが多くの方の意見として多かったのは、「読み・書き」に関しては年齢を重ねても習得が可能という考え。
「話者」という訳し方をされている以上、やはり「会話力」を重視しているケースが多く見られます。それも日常会話程度ではなく、さまざまな議論を展開させられるようなレベルの会話力と発音が大事なのです。
そしてこの発音と会話力は、母語として習得可能な時期、つまり5歳から10歳までの間でないと難しいという説があります。
これは脳科学的なアプローチでは有名な話であり、言語習得や解析処理を担当するとされている白質構造が20歳から30歳という年齢に達すると難しくなるということが分かっているのです。
結論から言ってしまうと、早い段階で複数の言語の勉強を始めた方が第二言語をより扱いやすい構造に脳が変化してくれるということが証明されています。
だからこそ多言語話者になるためには、10歳までという若い段階から学ばせることが、その時には無理でも後々に勉強を始めるとしても、習得がしやすくなると言われている理由なのです。
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多言語話者になるためにはどうすれば良いのか?
脳科学の分野では、10歳までに多言語と触れる機会を増やすことが何よりも大事なんてことが言われていますが、もう一つの説では「遺伝」説が存在しています。
両親の内のどちらかが外国語を流暢に話すスキルを持っていれば、自然と子供に関しても多言語を習得できるという説も根強く残っているのです。
しかし多言語話者になるためには、なるべく早く多言語に触れて、継続的に長く勉強することで習得できるという説が有力になっています。そうでなければ、10歳を超えてから海外に行き、成功をしている日本人は皆無というふうになっていても不思議ではありませんよね。
しかし現実的には、スポーツ選手などが20歳を越えたり、30代からチャレンジして多言語を習得できているという現実があります。
つまり年齢や遺伝といった条件は、プラスの要素にはなってくれるものの、根本的な原因になっているとは言えないという結論をつけられるのです。
【下記の参考になるサイトも重ねてご覧ください】
バイリンガルニュース
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